【産後ケアサロン「ママズケアハウス」新装工事】
\2024年5月7日、開院しました/
クラウドファンディングで目標額を達成し、
母と子をやさしく包み込むケアサロン「ママズケアハウス」が誕生しました。
設計から竣工まで携わらせていただき、心から感謝の気持ちでいっぱいです。
■ コンセプトは「子宮」と「月」
安心感を与えるやさしいピンクをテーマカラーに、北欧を意識した
機能性と癒しを両立した空間づくりを目指しました。
カラースキームは2025トレンド色を少し意識しました。
■ エントランスの工夫
エントランスには、やわらかな印象のR框(アールがかった木の縁)を採用し、
アクセントには「ニッタイ 砂城壁」のタイルを採用し、上品かつ自然な風合いを演出しています。
細やかな粒感と落ち着いた色合いが、やさしい空間に品格を添えてくれます。
■ カウンセリングスペースの演出
窓際のオープンなカウンセリングスペースには、
建築家・伊東豊雄氏によるペンダントライト「マユハナ」を設置。
グラスファイバーの巻き糸で繭の形を形成し、やわらかな光を放つこの灯りは、
“子宮”のように、ママたちをそっと包み込みます。
パーソナルチェアとテーブルを優しく照らす光が、
静かで安心できるひとときを演出。
閉院後にはこの灯りが、月明かりのように建物の外へと光をにじませ、
静かに「ここに大切な場所がある」と語りかけてくれます。
お子様を遊ばすプレーエリアには、本箱や収納も設置
■ ケアスペースの仕切りと快適性
「おっぱいケア」や「ママの休息」をしっかり支えるための設計です。
・医療現場でも使われる吊りレール方式を採用した仕切りカーテン
・洗濯しやすいマジックフック式でメンテナンスも簡単
・ブースごとに間接照明を設置し、調光も可能。まぶしくない光でママのリラックスをサポート
・ホットカーペットにも対応可能な専用コンセントを設置し、寒い季節にも配慮
やわらかく仕切られた空間で、ママが安心して“自分を整える”時間を過ごせるよう、
細やかな設計にこだわりました。
■ 赤ちゃんにもやさしい素材選び
・ハイハイ赤ちゃんが触れても安心な素材を採用
・窓カーテンには「Normanスマートドレープ」を使用
→ 見た目はブラインドのように美しく、機能はカーテンのように柔らか。
光とプライバシーのバランスも絶妙で、水洗いも可能。
メンテナンス性・衛生面も安心です。
新生児とのふれあいの時間を心地よくするために、以下の設備を整えました:
・カウンターサイズ:1400mm × 600mm(AICAメラミン化粧板仕上げ)
・TOTO病院用シンク+シャワー水栓
・シンク内に沐浴タブを設置可能で、ゆったりと衣類の着脱も可能
・赤ちゃんの目に直接光が当たらないよう配慮したスポットライトを設置
■ トイレのデザイン
トイレ空間には、フィンランドの老舗テキスタイルブランド
・フィンレイソンの壁紙「Sangetsu RE55772」を採用しました。
このデザイン「ニッティポルク(=草原の小道)」は、たくさんの草花が描かれた北欧らしいあたたかみのある柄。
テーマカラーのピンクがちりばめられ、カラフルで楽しい印象に。
小さなお子さまも思わず笑顔になるような、やさしく楽しい空間です。
デザインは、フィンランドのデザイナー「アヌ・カネルヴォ」によるもの。
素材も安全性に配慮し、清掃性と耐久性を兼ね備えたものを選定しています。
■ バックヤードの工夫
最小限のスペースにすべてをぎゅっと詰め込みました
・ランドリー
・壁付け物干し
・カルテ棚
・冷蔵庫
・モデム置き場
窓の位置の関係から狭くはなってしまいましたが要望をすべて網羅しました
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たくさんの“想い”をかたちにして完成したこの場所が、
これから訪れるママと赤ちゃんにとって、やさしく寄り添う存在となりますように。
改めて、南田助産師さん、建物オーナーさま、職人のみなさま、
ありがとうございました。
ママズケアハウス
西宮市神楽町6-22 MINNAGENKI夙川公園 1階
*母乳外来(乳房ケアと育児相談)
*ママたちが集う「おやこサロン」
*学びたい助産師が集まる「産後ケア研修センター」
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